最近、老若男女問わず増えつつある「派遣として働く人々」。派遣と言っても職種や各人が置かれている状況は様々です。また、派遣は楽な働き方ではなく、あくまでも働き方の一手段でしかありません。派遣社員には派遣社員にしか分からない悩みが多くあるのです。
給与面に関する悩み
派遣という働き方に対して「給与が安定しない」というような偏見を持つ人も多いようですが、派遣全てがあてはまるわけではありません。しかし、これを完全に否定できないのもまた事実です。派遣社員は正社員と比べると、契約を打ち切られる可能性やボーナスが出ないといった問題を常に抱えることになります。また、自分の企業への貢献度と給与が見合わない、というような感情を持ちながら働く人も多くいます。これは派遣担当者との話し合いでどうにかなる場合もありますが難しいのが現状です。派遣会社を選ぶ時点で給与面を確認することで働き始めてから「給料が安くて話が違う」というようなトラブルを避けることができます。
職場の人間関係の問題
特殊職以外のほとんどの職業、もっと広い意味で言うと「働く」という行為に人間関係は必要不可欠です。派遣社員という立場ならば尚更のこと。しかし人間には業の深いことに性格の相性があります。コミュニケーション能力ではどうしても補うことができずに人間関係のトラブルが起きてしまうこともしばしばです。また正社員から派遣社員という理由で不等な扱いを受けることが100パーセントないとも言い切れません。人間関係を理由に働くことができなくなる人もいるわけですから、絶対にストレスを独りで溜め込んではいけません。
将来に対する不安
派遣という働き方と将来に関して。これは誰もが一度は考えることだと思います。正社員と派遣社員では将来に関しての向き合い方、もっと言えば見つめている先が違うと言えます。正社員は数年後、数十年後も揺るがない「職」という長い柱ありきでその先の将来を見つめ、派遣社員はこれから見つける職への中継ぎ的な意味で、「派遣」という働き方から自分に合った「職」を見つめます。将来と言っても、その距離感は人それぞれ。老後のことなのか、はたまた数年後のことなのか。派遣社員は将来との距離が短いからこそ不安を大きく感じるのだと思います。
まとめ
派遣にはメリットもありますがそれと同じくらいデメリットもあります。上記で挙げたもの以外にも派遣社員の頭を悩ませることは多い。しかしながら悩みのない働き方などこの世にはありません。どんな職業でも多かれ少なかれ、数や質の違いはあっても悩みはあります。それを踏まえた上で、これからの人生で派遣という働き方、生き方を選んだ方には頑張ってもらいたいです。