皆さんは、派遣社員と正社員の違いを明確に述べることができるでしょうか? 両者の違いは、雇用形態にあります。派遣社員は、まず、人材派遣会社と契約を結びます。そして、その派遣会社が、労働者派遣契約を結んでいる企業に労働者を派遣するのです。つまり、派遣社員は、派遣先の企業の指揮下にありながら、賃金は派遣会社から貰うという複雑な形態を取っているのです。それに対し、正社員の場合は、もっとシンプルです。直接、企業と労働契約を結び、長期的にその会社で働くことになります。では、派遣と正社員、より具体的にはどういった違いがあるのか? 両者のメリットを挙げながら、考えていきたいと思います。
派遣のメリットとは?
まず、派遣社員のメリットとして挙げられるのが、仕事とプライベートの両立ができる点です。正社員になると、どうしても企業への献身が求められますが、派遣社員なら、自分のライフスタイルに合った企業で仕事ができます。仕事と育児を両立しなければいけない人や、勉強をしながら働きたいという人には、派遣という働き方が合っているかもしれません。また、派遣社員には、派遣会社のアドザイザーが付いてくれるため、どういった仕事が良いかなど、アドバイスを聞きながら、決めていけるのは正社員にはない強みです。
正社員のメリットとは?
正社員の一番の魅力と言えば、やはり失業の不安がなくなることでしょうか? 派遣という働き方は、とても不安定です。若いうちは、すぐに派遣先が見つかるので、まだ良いですが、30代になってくると、なかなか紹介してもらえません。それに対して、正社員の場合、一つの企業で長期的に働くことができ、加えて、退職時の退職金や、失業時の失業保険を受けることができます。そのため、ほとんどの派遣社員が、いずれ正社員を目指すようになるのです。その他のメリットとしては、正社員は、保険などの福利厚生が充実していることなどが挙げられます。基本給に加えて、各種手当やボーナスまで支給されるので、経済面でも、正社員の方が有利と言えますね。
結局、派遣と正社員どちらが良いの?
これは難しい問題です。上記の通り、両者のメリットは異なります。どちらが優れているというよりは、自分のライフスタイルや目標に合った選択をすることが大切です。両者のメリットを理解しつつ、自分にとって、「正しい」と思える選択ができるのが理想ですね。